P43 bis(Carro_Armato_P.43)はイタリアの重戦車である。本車はP40の置き換えを意図して制作され、1943年春の時点で試作車が完成していた。
特徴
P43またはP30/43はフィアットとアンサルドによってP40と同時期に開発され、拡大発展版と捉えることができる。計画段階では、同じ75mm L34戦車砲を搭載するとしていたが、後に開発中の対空砲90mm L53から派生した90mm L42砲もしくはセモヴェンテ da 105/25の主砲である105mm L25砲を搭載することが提案された。
P43 bis
実物よりは小さいと思われるが、木製模型としてのP43の写真が残されており、P40やP43 bisの別案が並べられていることがわかる。その中にパンターの外見をしたものもあるが、これに関してドイツが非難した可能性もある。(イタリアはライセンス生産のためにパンターの設計図を受け取っているため、このようなことが起きたと思われる。)この車輌群にはP43 bisと名付けられていた。
このようなことが起こったのはロシア戦線でのT-34-85に関する情報が起因の可能性もある。
いくつかの資料によるとP43のエンジンは次の通りと推察される。
- P40の330馬力ディーゼルエンジン搭載予定だったが生産時には420馬力ガソリンエンジンに変更される予定であった。
- P43 bisはT-34のエンジンをデッドコピーしたものを搭載。
正面装甲は80度傾斜の100mm装甲で、これは他国の戦車、例えばIS-2やティーガーIなどと同等の防御力を有していることになる。パンターの正面は80mmなので、完成すればオリジナルより優れた戦車になっていた。
しかしP43は1943年に試作車が完成したのみだった。
脚注
- "Heavy Tank,Italian Style" 2024年3月18日閲覧。
- "Soldatini on Line" 2024年3月18日閲覧。
- Тяжёлый танк по-итальянски 2024年3月19日閲覧。
参考文献
- Filippo Cappellano & Pier Paolo Battistelli, Italian Medium Tanks 1939–45, Osprey Publishing, 1998
- Cesare Falessi, Benedetto Pafi, Veicoli da combattimento dell'Esercito Italiano dal 1939 al 1945, Intyrama books, 1976.
- Ralph A. Riccio, Nicola Pignato, Marcello Calzolari; Carri Armati e Veicoli da Combattimento Italiani della Seconda Guerra Mondiale, 2010
外部リンク
- http://www.soldatinionline.it/Articoli/Eserciti-Uniformi/Un-carro-moderno-per-il-Regio-Esercito-il-P.40.html
- http://www.soldatinionline.it/Articoli/Eserciti-Uniformi/Un-carro-moderno-per-il-Regio-Esercito-il-P.40.html
- https://tanks-encyclopedia.com/ww2/italy/carro_armato_pesante_p26-40.php
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