角島灯台(つのしまとうだい)は、日本海(響灘)に浮かぶ山口県下関市の角島の北西端、夢ケ崎に立つ石造の灯台。灯塔は総御影石造りで、日本に2基しかない無塗装の灯台の一つ(もう一つは男木島灯台)。
「灯台の父」と呼ばれるリチャード・ヘンリー・ブラントンの設計による最後の灯台で、日本海では初めての洋式灯台。レンズは日本でも5箇所しかない特大のフレネルレンズで、第1等灯台に指定されている。
この灯台は、歴史的文化財的価値が高いAランクの保存灯台で、日本の灯台50選、近代化遺産、土木学会選奨土木遺産にも選ばれている。北長門海岸国定公園内に含まれ、灯台周辺は下関市立の角島灯台公園となっている。灯台守の宿舎であった退息所が復元され資料館となり、参観灯台として常時内部が一般公開されている。2020年に国の重要文化財に指定された。
歴史
- 1876年(明治9年)3月1日に石油灯で初点灯
- 1932年(昭和7年)9月 灯質を毎5秒1閃光に変更
- 1947年(昭和22年)4月 商用電源化、光源を 1500W 電球に変更
- 1966年(昭和41年)4月 集約管理により萩航路標識事務所が管理(滞在勤務)
- 1986年(昭和61年)4月 滞在勤務廃止・巡回による保守点検に変更(無人化)
- 2001年(平成13年)4月 一般参観開始
- 2004年(平成16年)4月 門司海上保安部管理に移管
- 2020年(令和2年) 灯台、旧官舎、旧倉庫が国の重要文化財に指定された。
付属施設
- 北北西の国石(くんぜ)岩礁を照らすクヅ瀬照射灯 (航路標識番号 0716) を併設している。
一般公開
一般公開(中学生以上300円、小人無料)されている参観灯台で、上まで登ることができる。
収録海図
文化財
以下の物件が国の重要文化財に指定されている。
- 角島灯台 1基2棟
- 灯台
- 旧官舎
- 旧倉庫
- 附 旧日時計
- 附 旧回転装置巻上機
脚注
外部リンク
- 概要、写真 - 海上保安庁第七管区海上保安本部
- 概要、ペーパークラフト (PDF) - 燈光会
- 角島灯台公園の設置等に関する条例 - 下関市




