巨人軍物語 進め!!栄光へ』(きょじんぐんものがたり すすめえいこうへ)は、1977年3月19日公開の『東宝チャンピオンまつり』内で上映された日本映画。カラー、スタンダード。東宝映画作品。

概要

公開前年(1976年)から公開当時までの読売ジャイアンツ(巨人軍)を舞台に、架空の3人の若手選手を主人公にして、新人選手の厳しさなどを絡ませながら、巨人軍の歴史を振り返る野球映画。かつて巨人軍の打撃コーチで、前年前期までヤクルトスワローズ(現:東京ヤクルトスワローズ)監督だった荒川博が製作の傍ら、出演もしている。また共演者の中には、かつて東映フライヤーズ(現:北海道日本ハムファイターズ)の選手だった寺島達夫も居る。

なお本作の監督である沢島忠は、本作をもって監督業から退いた。

2005年4月には日本映画専門チャンネルで放送された。

ストーリー

希望を胸に抱いて巨人軍に入団した、清河・高杉・林の3選手。だがプロの世界はそう甘くなく、清河は投手失格の烙印を押されてしまう。不満な清河に対し、大山コーチは王貞治選手もかつては投手だったことを教える。それを聞いた清河は新たな闘志を燃やす。

だがその後、高杉が交通事故で右腕を負傷、見舞いに来た父を見た高杉は、優しい中にもスパルタ教育を教える長嶋茂雄監督を思わせる。だが高杉の絶望は深い。そんな高杉に大山コーチは、張本勲選手が4歳の時大火傷を負いながらも、やがて「安打製造機」と呼ばれる打者に成長したことを教える。それを知った高杉は明るさを取り戻した。

やがて巨人軍は優勝するが、2軍選手の中には退団する者もいれば、他球団にトレードされる選手もいた。それらを見た3選手は新たな闘志を燃やし、今日も多摩川グランドで練習に励むのであった。

スタッフ

  • 監督:沢島忠
  • 製作:嶋田親一、荒川博、森岡道夫
  • 脚本:沢島忠、岡本育子
  • 撮影:岡崎宏三
  • 美術:酒井賢
  • 音楽:佐藤勝
  • 協力:東京読売巨人軍、宮崎市観光協会

出演者

  • 荒川コーチ:荒川博
  • 武宮寮長:千秋実
  • 大山コーチ:寺島達夫
  • 清河鉄夫:小杉浩
  • 高杉力:今藤正人
  • 林太一郎:頭師佳孝
  • 山波静児:江原真二郎
  • 高杉万吉(力の父):下川辰平
  • 王貞治(中学・高校時代):二戸義則

主題歌・挿入歌

  • 主題歌「進め!!栄光へ」
  • 挿入歌「ルーキーソング」
    • 双方とも、作詞:岡本育子/作編曲:佐藤勝/歌:陣野命
    • この歌は、バップから発売されたCD「野球小僧 懐かしの野球ソングコレクション」に収録されている。

同時上映

  • キングコング対ゴジラ(再々映)
  • 円盤戦争バンキッド
  • ヤッターマン
  • まんが日本昔ばなし 桃太郎

その他

  • 同時期には『東映まんがまつり』でも、『ジャイアンツのこども野球教室』という短編作が上映、読売ジャイアンツ選手は双方の児童向けピクチャーに出演となった。また日活でも『野球狂の詩』(実写)が上映、3社で野球映画が上映される事となった。

脚注

参考資料

  • キネマ旬報
  • 電撃ホビーマガジン編集部 編『ゴジラ 東宝チャンピオンまつり パーフェクション』KADOKAWA(アスキー・メディアワークス)〈DENGEKI HOBBY BOOKS〉、2014年11月29日。ISBN 978-4-04-866999-3。 

関連項目

  • ミスター・ジャイアンツ 勝利の旗
  • 燃える男 長島茂雄 栄光の背番号3
  • ジャイアンツのこども野球教室
  • BIG-1物語 王貞治

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