源 経仲(みなもと の つねなか)は、平安時代後期の貴族・歌人。藤原北家小野宮流、権中納言・藤原経通の子。醍醐源氏、権中納言・源経房の猶子。官位は従五位下・常陸介。
経歴
白河朝にて、右衛門佐を経て、承暦元年(1077年)10月に出雲守に任ぜられると、早くも同年11月に任地で名所歌合を主催する。寛治5年(1091年)正月に媞子内親王が中宮に立てられると、経仲は皇后宮権亮に補せられる。この間、同年2月の『藤原宗通家歌合』、嘉保3年(1096年)5月の『中宮権大夫家歌合』(藤原能実主催)に参加。また、同月に行われた『左兵衛佐師時家歌合』では判者を務めた
のち、常陸介を務め、少なくとも康和5年(1103年)時点では高齢ながら生存している。
官歴
- 承暦元年(1077年) 9月24日:見前右衛門佐。10月3日:出雲守
- 永保元年(1081年) 8月26日:見出雲守。日付不詳:辞出雲守
- 寛治5年(1091年) 8月13日:見皇后宮権亮(中宮・媞子内親王)
- 嘉保3年(1096年) 5月3日:見皇太后宮権亮
- 康和5年(1103年) 2月3日:前常陸介
系譜
『尊卑分脈』による。
- 父:藤原経通
- 母:源高雅の娘
- 猶父:源経房
- 妻:不詳
- 生母不明の子女
- 男子:源俊兼
- 男子:源経兼
- 男子:源仲季
- 男子:勝祐
脚注
参考文献
- 宮崎康充編『国司補任 第五』続群書類従完成会、1990年
- 『尊卑分脈 第二篇』吉川弘文館、1987年


