2017年レッドブル・エアレース・ワールドシリーズ サンディエゴでは、通算12シーズン目となるレッドブル・エアレース・ワールドシリーズの内、2017年4月15日・16日にアメリカ合衆国のカリフォルニア州サンディエゴで行われた2017年シーズン第2戦について述べる。サンディエゴでの開催は通算4度目で、2009年シーズン以来である。
概要
アブダビ戦に続き海上レースであり、2007年シーズンと2008年シーズンにサンディエゴでのレースを経験したレース・ディレクターのスティーブ・ジョーンズは、レーストラックが天候が変わりやすい太平洋岸上にあるため、レースは風に大きく左右されるであろうこと、トラック自体はシンプルであるため、小さなミス一つでレースから脱落してしまうことを特徴として述べた。
室屋義秀(日本)は、本戦から機体の色をミントグリーンとスポンサーのファルケンのコーポレートカラーである青を基調とした色へ変更した。
チャレンジャーカップには、ダニエル・ジェネヴェイ(ハンガリー)とケニー・チャン(中国)のルーキー2名が初出場する。
- マスタークラス
- 2本のフリープラクティスでは、初戦を制したマルティン・ソンカ(チェコ)が唯一59秒を切るタイムを記録したが、予選前に行われる3本目で室屋がトラック・レコードとなる57秒909を記録したほか、ソンカ、マティアス・ドルダラー(ドイツ)とペトル・コプシュタイン(チェコ)が58秒台を記録した。
- 予選ではドルダラーが復調し首位通過、ミカエル・ブラジョー(フランス)は3本目のフリープラクティスで技術的な問題が発生し、予選をキャンセルした。
- ラウンド・オブ・14では、昨年マスタークラスに昇格したピーター・ポドランセックがマット・ホール(オーストラリア)を下し、唯一58秒台を記録し首位通過、ポドランセックと同期デビューのコプシュタインはフアン・ベラルデ(スペイン)を下し初めてラウンド・オブ・8へ進出した。ポドランセックはラウンド・オブ・8でも好調を維持しファイナル4へ初進出した。ファイナル4に1番手で登場した室屋は58秒529の好タイムを出し、後続にプレッシャーをかけ、2番手のドルダラーがスプリットタイムで室屋を上回ったものの、パイロンヒットによるペナルティを受け後退。カービー・チャンブリス(アメリカ)もペナルティを受け、最後に登場したポドランセックはクリーンなフライトによりドルダラーとチャンブリスを上回ったものの室屋には及ばず、2位に入った。室屋はキャリア2勝目を挙げた。
- 表彰台にはアブダビ戦と異なる面々が並び、早くも混戦模様となり、優勝した室屋は自国開催の次戦に向けて弾みを得た形となった。ドルダラーは3位という順位に満足しなくなっている自分に驚いていると述べた。ラウンド・オブ・14でポドランセックに敗れたホールは、新しい機体がまだデフォルト状態であり、時間と予算をかけながら開発とトレーニングを重ねていき、シーズン終盤には優勝できる機体にすることをチームの目標として掲げていると述べた。
- チャレンジャーカップ
- フリープラクティスでは、フロリアン・バーガー(ドイツ)とケヴィン・コールマン(アメリカ)が、3本とも1位・2位を維持した。
- 予選では、バーガーがパイロンヒットによりペナルティを受け、コールマンが首位通過したが、バーガーはパイロンヒットがなくてもコールマンにわずかに及ばないタイムだったため、翌日の決勝に向けて前向きに展望を語った。決勝ではバーガーが優勝、ヨーロッパ以外での優勝は初めてである。
マスタークラス
予選
- ^1 ゲート14通過時の水平角度違反にて 2秒のペナルティ
- ^2 ゲート10通過時の水平角度違反にて 2秒のペナルティ
- ^3 ゲート11通過時の水平角度違反にて 2秒のペナルティ
ラウンド・オブ・14
- ^1 ゲート4及びゲート14でパイロンヒット、 3秒ずつ(計6秒)のペナルティ
- ^2 ゲート10通過時の水平角度違反にて 2秒のペナルティ
ラウンド・オブ・8
- ^1 ゲート3通過時の水平角度違反にて 2秒のペナルティ
- ^2 ゲート7にてパイロンヒットにより 3秒のペナルティ
チャレンジャークラス
第2戦終了後のランキング
出典
外部リンク
- サンディエゴ|Red Bull Air Race
- サンディエゴ:レーストラック解説|Red Bull Air Race

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