ピルビン酸エチル(英: Ethyl pyruvate)はピルビン酸のエステルの一種であり、フローラル香ないしフルーツ香をもつ無色の液体である。
用途
化粧品分野では保湿剤や美白剤、工業用としては医薬品・農薬の中間体や電子材料用溶剤となる。香料分野ではアカシアなどのフローラル系調合香料、フルーティ・フローラルなトップノートをもつ保留剤、食品用ではラム酒やワイン、メープル、キャラメル、チョコレートなどのフレーバーとして20-150ppmほど使用される。
製法
乳酸エチルを酸化させることにより得られる。
安全性
日本の消防法では危険物第4類・第2石油類(非水溶性)に分類される。
脚注
参考文献
- 印藤元一『合成香料 化学と商品知識』化学工業日報社、1996年、834頁。ISBN 4-87326-206-2。
- 高本進『化合物の辞典』朝倉書店、1997年、506頁。ISBN 4-254-14043-6。




